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社会系教科教育学会は,社会的資質形成に関する教育実践の科学的研究を行い,その普及と発展に寄与することを目的とした学会組織です。

TEL. 0795-44-2306

〒673-1415 兵庫県加東市下久米942-1

確かな技術と自由な発想 新しいライフスタイルをご提案します

社会系教科教育学会 研究発表大会
 2009年度 第21回 社会系教科教育学会 研究発表大会プログラム

【第1日目】
受付  9:30〜10:00
自由研究発表[1] 10:00〜12:00

【第1分科会】(1階 102教室) 
          司会者   北海道教育大学      吉田 正生
                花園大学         奥山 研司
(1)10:00 既修得内容及び経験を活用した社会認識形成
         −高等学校地理教育を事例として−
            兵庫教育大学大学院    東田  健
(2)10:30 思考を重視した地理教材の開発
        −Thinking Through Geography の分析をもとに−
            兵庫県教育委員会義務教育課    馬場  勝
(3)11:00 ホームレス問題から社会構造をとらえる公民科単元開発 
            熊本県立第二高等学校    白石 秀寛
(4)11:30 シンガポール地理シラバスの潮流
        −内容知と方法知の視点から−
            宮城教育大学    吉田 剛
【第2分科会】(1階 103教室)
          司会者    大阪教育大学        馬野 範雄
               関西学院大学        峯岸 由治
(1)10:00  「親水」の概念を取り入れたまちづくりに関する学習内容の構成
            兵庫教育大学大学院    前田 智子
(2)10:30 社会科における批判的思考力の新地平
        −日米における形式主義的・手続き主義的思考論をめぐる議論を踏まえて−
            東京学芸大学         渡部 竜也
(3)11:00  発見的認識能力形成に関する生活科授業構成
            兵庫教育大学大学院     小鷹狩美菜
(4)11:30  子どもの経験を活用した社会科授業実践
         −単元「さまざまな自然とくらし」(小学校第5学年)を事例として−
            岐阜県可児市立春里小学校   浅野 光俊
【第3分科会】(1階 104教室)
          司会者      山梨大学          服部 一秀
                 四天王寺大学         中本 和彦
(1)10:00  小学校社会科授業における知識,概念や技能の活用とその評価
         −習得,活用,探究を位置付けた授業モデルと活用の評価問題の開発−
            兵庫教育大学大学院     奥野 裕樹
(2)10:30  社会認識を深める討論ができる子の育成
            兵庫教育大学大学院     長谷川敬志
(3)11:00  歴史に対する批判的な見方を習得させる授業の開発
         −小単元「歴史のトリックを解明せよ!」の実験的検証−
           新潟県安塚高等学校     鈴木  俊
(4)11:30  宮城県における小学校社会科副読本・副教材の研究
           宮城教育大学教職大学院   澤井 文彦
【第4分科会】(1階 105教室)
          司会者    国立教育政策研究所        二井 正浩
                島根大学教育学部附属小学校     吉崎 朗
(1)10:00  高等学校における伝統と文化に関する教育のカリキュラム編成と開発
         −実践事例を手がかりにしたモデルカリキュラム開発−
            兵庫教育大学大学院    三枝  修
(2)10:30  時代解釈モデルの批判的吟味にもとづく歴史授業
         −高等学校日本史「戦争責任」を事例に−
            兵庫県立西宮高等学校    石川 照子
(3)11:00  読解的歴史教材構成論に基づく小学校社会科授業の教材開発
            兵庫教育大学大学院     茂崎江里子
(4)11:30  地域史との関連を視点にした中学校社会科歴史的分野の授業開発
         −「近世の日本」と「現代の日本と世界」の単元を手がかりに−
            兵庫教育大学大学院     森本 晃弘
【第5分科会】(1階 111教室)
          司会者     同志社女子大学         藤原 孝章
                 川崎医療短期大学      中原 朋生
(1)10:00  小学校社会科産業学習の改善
         −小単元「情報化と産業のしくみの変化」の開発を通して−
             岡山大学大学院      松本 慎平
(2)10:30 歴史解釈力を育てるカリキュラム構成原理
         −英国・米国の歴史解釈カリキュラムの批判的検討を通して−
             東京学芸大学大学院    須郷 一史
(3)11:00 知識の構造,推論の組織化を図る授業PDCA
             大阪教育大学         峯  明秀
(4)11:30  シティズンシップ教育における社会参加に関する一考察
          −This is Citizenship の場合−  
            同志社女子大学     藤原 孝章
【第6分科会】(1階 113教室)
          司会者     鹿児島大学         溝口 和宏
                 広島大学           草原 和博
(1)10:00 習得した知識の活用場面を組み込んだ「日本の諸地域」学習の授業設計
        −「人口や都市・村落を中核とした考察(近畿地方)」を事例として−
            兵庫教育大学大学院     谷  聡
(2)10:30  マルチスケールを組み込んだ小学校社会科学習
         −産業学習を通して−
            兵庫教育大学大学院    埴岡 靖司
(3)11:00  動態的地誌学習による「日本の諸地域」の授業設計U
            愛媛県新居浜市立大生院中学校   藤原 正治
(4)11:30  紛争解決能力育成のための学習方法に関する考察 
         −”Conflict in Context”の分析を中心に−  
             東北大学大学院      長田 健一
            東北大学           谷口 和也

シンポジウム 13:30〜16:00

 テーマ : 「社会科教育学研究は 授業実践にいかに寄与するのか
 社会系教科教育学会は,「学校における児童・生徒の社会的資質形成に関する教育実践の科学的研究を行い,その普及と発展に寄与すること」を目的として,平成元(1989)年11月26日に設立された。現在では,国内外の教員を中心に約500名の会員数を有し,年に1回の全国研究発表大会の開催と機関誌「社会系教科教育学研究」の刊行などの活動を行っている。
 昨年度に学会設立20年を迎え,今年度の研究発表大会では,これまでの社会科教育研究が,学校現場の授業実践にいかに寄与するのかを考えてみたい。学校教育の場における日々の授業実践は,教科書の内容を伝達する授業,子どもの学習活動のみを重視する授業,特定の指導的立場にある教員や研究団体が提唱する考えのみに依拠する授業,自分の教育経験からの考え方に基づく授業などに陥っている状況である。このような授業研究をめぐる困難な状況の要因は,社会科教育学研究と授業実践とが乖離していることにあるのではないか。今一度,社会系教科教育の授業実践に関する理論と方法の研究が,学校教育における日々の授業実践にいかに寄与できるのかを考えてみたい。

コーディネーター    兵庫教育大学        關  浩和
シンポジスト       群馬大学          山口 幸男
             広島大学          小原 友行
            兵庫教育大学         中村  哲
指定討論者        東京福祉大学        池田 芳和
            東大阪市立縄手中学校    河原 和之
            兵庫教育大学        原田 智仁
総会 106教室  16:00〜16:30
懇親会 学生食堂 17:00〜19:00

【第2日目】

受付  9:00〜9:30
課題研究 9:30〜12:00
課題研究T「学び方の教材化」  102教室
 学習指導要領の改訂のポイントとして,「基礎的・基本的な知識・技能の習得」とともに,「思考力・判断力・表現力等の育成」が挙げられている。また,PISAの学力観では,キー・ コンピテンシー(主たる資質・能力)として,「相互作用的に道具を用いる」「自律的に活動する」「異質な集団で交流する」という3点を示している。これらの学力は,主体的な調べ学習によって事実を把握し,自分の考えを意識して交流し,互いに認め合い高め合ってはじめて,育っていくと考えられる。しかし,よく見られる社会科の学習では,調べ学習に重点が置かれ,子どもが自分の考えを話し合っている姿を見ることは少ない。この実態を改善するには,調べ学習と意見交流の両立を意図した授業を開発していく必要がある。しかし,限られた時間の中で,多様な学習内容を,授業として成立させることはむずかしい。そこには指導者の多様な工夫が必要である。すなわち,調べる・考える・話し合うといった「学び方を学ぶ(方法知)」だけでなく,「学び方の教材化」が求められているのである。
 そこで,本課題研究では,「学び方の教材化」と題して,優れた社会科授業を展開されている先生方の実践に学び,これからの授業やその指導のあり方を探っていきたいと考えている。

コーディネーター      大阪教育大学          馬野 範雄
課題研究発表者
 多面的・多角的な見方・考え方を育てる歴史学習
   −人々の思いから「大久保利通と明治維新」を考える学習を通して−
               大阪市立天下茶屋小学校    片岡 万喜雄
 体験を組み入れた単元開発による社会認識の広がり
               神戸大学附属小学校       井上 博嗣
 地域に学び,地域を愛する個を育てる
  −ひとり学習の充実と全体学習での磨き合いを通して−
               和歌山大学附属小学校     梶本 久子
指定討論者        国士舘大学             北  俊夫

課題研究U「法関連の教材化」 104教室
 学習指導要領の改訂で「社会の変化に対応した法の学習」が重視されてきている。この方針に沿って,学習指導要領にはたとえば「国民の司法参加」「契約の重要性」「裁判員制度」といった《キーワード》が登場し,今後,これら《キーワード》に沿って,社会科の目標と照らし合わせ,「優れた法学習」の開発が進められていくことだろう。一方で法学習といった狭い領域ではなく法関連学習は実に多様であり,これら《キーワード》を念頭に置いた授業に限られるものではない(し限られるべきではない)。本課題研究では社会科地理や社会科歴史,社会科公民で実現可能な法関連の授業を発表者に提供していただき,それぞれの授業の特質と課題を明らかにすることを通して,社会科法関連学習のあり方について検討していきたい。
コーディネーター        福井大学              橋本 康弘
課題研究発表者
 法と現実社会との関わりを学ぶ中学校社会科の授業構成
   −公民的分野「私たちと現代社会」を事例として−
                 福岡県中間市立中間中学校   岩野 清美
 法的論争問題による歴史教育の改革
   −遺跡保存問題の教材化を手がかりにして−
                 熊本大学               藤瀬 泰司
 社会科地理における法教育の位置づけ
  −地理にこそできる,地理にもできる,地理にはできないこと− 
                 広島大学              草原 和博
指定討論者          岡山大学               桑原 敏典
                 金沢大学・弁護士         野坂 佳生

課題研究V「伝統・文化の教材化」  111教室


 学習指導要領の改訂では,改正教育基本法の趣旨をふまえて「我が国の伝統と文化の学習の充実」が重視されてきている。この改訂の方向は,グローバル社会の急速な進展や自己中心主義の蔓延のもとで弱体化してきた「日本人としてのアイデンティティ」を構築し直そうという立場から打ち出されてきたと理解することができる。それだけに「伝統・文化の教材化」に関する議論は,その入り口からイデオロギー的・政治的な性格を帯びて展開されがちになっているのではなかろうか。
 本課題研究では, イデオロギーにもとづく是非論とは一線を画し,発表者には,社会系教科目の具体的な指導計画や授業実践にもとづいてご提案をいただき,指定討論者,フロアを交えた議論を通じて,「社会科教育としての伝統と文化の学習」のあり方について考察を深めていきたい。
コーディネーター      鳴門教育大学            梅津 正美
課題研究発表者
 伝統・文化を視点とした小学校社会科における授業構成とモデル授業開発
                静岡県島田市立六合小学校   大畑 健実
 探求を重視した高等学校日本史の教材開発
    −小単元「日露戦争後の社会と文化」−
                広島大学附属中・高等学校    粟谷 好子
 多元的価値の調停を目指す社会科倫理の授業開発
    −高等学校倫理「”天賦人権”は外来思想か?」の場合−
                広島経済大学            樋口 雅夫
指定討論者         花園大学               奥山 研司

自由研究発表[2]13:00〜16:00
【第7分科会】(1階 102教室)
          司会者    鳴門教育大学         梅津 正美
                 兵庫県立西宮高等学校      石川 照子
(1)13:00  自国史を相対化する二国間の歴史学習の内容構成
         −「独仏共通歴史教科書」を手がかりとして−
             大阪府立三島高等学校     松井 克行
(2)13:30  公民科「政治・経済」における金融教育の授業構成
         −未来の自分と取引できるか?−   
             神戸市立神港高等学校   石原  純
(3)14:00  学習材の活用による地理授業モデルの実践・検証
         −単元「インド−マクドナルドと農民の自殺−」−
             四天王寺大学   中本 和彦
(4)14:30  地域に根ざす食育カリキュラムと授業実践
         −小5「辻っ子お米たんけん隊」を手がかりに−
             関西学院大学    峯岸 由治
(5)15:00  「習得」「活用」「探究」学習をうながす経済学習の実践研究
         −地球温暖化問題の解決策を考える−
             大阪狭山市立南中学校   奥田修一郎
(6)15:30  メディア社会における新しい情報産業学習
         −単元「メディアによる風評被害」の開発−
             広島大学大学院    松岡  靖
【第8分科会】(1階 103教室)
          司会者   広島経済大学          樋口 雅夫
              東北学院大学         吉村功太郎
(1)13:00  経済教育を視点においた小学校社会科教育の実践
         −<知>のソフトウェアの形成と活用−
              島根県大田市立仁摩小学校     紙田 路子
(2)13:30  「総合」をめざした社会科地理授業 
         −「日本の諸地域」を例にして−
              兵庫教育大学大学院        塩満 貞徳
(3)14:00  韓国小学校社会科授業実践とその分析の体系化
              広島大学大学院          李  貞姫
(4)14:30  政治的な見方や考え方を育てる小学校社会科単元開発研究
         −小単元「権力とは何か?」の開発を通して−
              岡山大学大学院         小笠原優貴
(5)15:00  公共性を視点とした市民性育成をめざす授業開発
         −英国シティズンシップのカリキュラム構造を参考に−
               東北学院大学          吉村功太郎
【第9分科会】(1階 104教室)
         司会者     同志社大学           金子 邦秀
                兵庫教育大学          吉水 裕也
(1)13:00  実践的な力量形成を実現する教員研修に関する研究(1)
         −「社会科授業実践力診断カルテ」の開発を通して−
               鹿児島大学           溝口 和宏
              鹿児島大学           田口 紘子
              鹿児島大学           田宮 弘宣
(2)13:30  実践的な力量形成を実現する教員研修に関する研究(2)
         −「社会科授業実践力診断カルテ」の活用と検証を通して−
               鹿児島大学           溝口 和宏
              鹿児島大学           田口 紘子
              鹿児島大学           田宮 弘宣
(3)14:00  大学教員と附属教員の連携によるESD授業の開発
              香川大学                  伊藤 裕康
              香川大学教育学部附属坂出中学校  北岡  隆
(4)14:30  イングランドにおける教師作成シティズンシップ教育カリキュラムの検討
               広島大学大学院        川口 広美
(5)15:00  「比較」「総合」を手がかりとして社会の見方を深める
         小学校社会科中学年の授業実践−第4学年「海に面した舞鶴市」−
               京都市立陵ヶ岡小学校    上原菜穂子
(6)15:30  中学校社会科歴史的分野における地域の博物館などを活用した教材の開発
          −縄文土器に焦点を当てて−
               富山大学人間発達科学部附属中学校   堀内 和直
【第10分科会】(1階 105教室)
          司会者    新潟大学            児玉 康弘
                 山梨大学            服部 一秀
(1)13:00  ドイツ統合社会科における歴史学習
         −ゲゼルシャフツレーレ用教科書”Das IGL-Buch”の場合−
               広島大学大学院        宇都宮明子
(2)13:30  現実社会との関わりを強調する社会科論における知識の位置づけ  
         −HessおよびRavitchの社会系教科書分析手法の比較を通して−
              広島大学大学院        後藤賢次郎
(3)14:00  近現代史教育改革の方向性
         −ドイツ連邦共和国ザクセン州の場合−
              山梨大学             服部 一秀
(4)14:30  地域史研究に基づく日本史学習
         −近世を中心に−
               関西大学             山崎 善弘
              大手前大学           奥野 浩之
(5)15:00  「言語力」育成に着目した社会科授業
          −討論する力の育成を目指して−
              姫路市立家島中学校     藤本 将英
【第11分科会】(1階 111教室)
          司会者     兵庫教育大学        米田  豊
                 岡山大学           桑原 敏典              
(1)13:00  「奈良県小学校社会科診断テスト」における
          「関心・意欲・態度」の問題開発に関する史的研究
               奈良女子大学附属小学校   坂井 誠亮
(2)13:30  中学年の発達段階に適した社会科授業の設計
              愛知県津島市立西小学校   服部  太
(3)14:00  経済的概念を取り入れた歴史授業の改善
          −Focus:Understanding Economics in United States Historyを手がかりに−
              大阪教育大学大学院     山川 達司
               大阪教育大学          峯  明秀
(4)14:30  初等法関連教育の授業開発
         −社会科憲法学習の改善を目指して−
              金沢市立諸江町小学校   菊池八穂子
              福井弁護士会         井上  毅
              福井大学            橋本 康弘
(5)15:00  中等法関連教育の授業開発
         −校則の教材化を視点にして−
              福井大学            橋本 康弘
              福井弁護士会         後藤 正邦
              福井弁護士会         端 将一郎
              福井弁護士会         野坂 佳生
(6)15:30 歴史教育における批判的思考の学習構成原理
        −米国中等用歴史教材の分析を通して− 
              岐阜工業高等専門学校   空  健太
【第12分科会】(1階 113教室)
          司会者     兵庫教育大学         原田 智仁
                 京都府立嵯峨野高等学校     川口 靖夫
(1)13:00  伝説を利用した高校世界史の授業づくり
         −「プレスター=ジョン伝説」を用いて−
              佐賀県立佐賀東高等学校      堤  敏浩
(2)13:30  世界史にふれる中学校歴史的分野の授業実践
         −「ペリーの来航」と「捕鯨」から考える日本と世界−
              滋賀県高島市立安曇川中学校   橋本   巧
(3)14:00  小学校社会科における伝統や文化に関するカリキュラム開発
         −中学年の身近な地域の学習をとおして−
               兵庫教育大学大学院         向井 隆盛
(4)14:30  社会形成をめざす世界史導入単元の研究
         −主題学習「戦争の記憶を考える」の開発を通して−
               広島大学附属中・高等学校     宮本 英征
(5)15:00  ネットワーク論にもとづく高等学校「世界史A」授業プランの提案
         −小単元「東南アジア世界」− 
               同志社大学大学院          永島亜衣美


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